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3月 31, 2015 by Dhiraj Gurung

今年のジュネーブモーターショーも幕を閉じました。JATOにとっては、自動車インダストリーで現在、何が注目されているのかを把握する有益な機会となりました。

まず、今回のショーにまつわるいくつかの数字をご紹介しましょう:

  • 10日間の会期中に682,000人の来場者を集める
  • 11,000名を超えるジャーナリストが取材
  • 100以上の新車がプレミア

では、具体的なショーの内容と、私たちJATOがそこから何を学んだのか、お伝えしていきましょう。

ショーのおいて、ずらりと並べたピカピカのコンセプトカーたちで未来の自動車の姿を垣間見させ、また主力車種に最新技術を注ぎ込み、有力自動車メーカー各社は、ヨーロッパの一部市場における景気後退にも関わらず、自社の製品ラインナップの拡充を加速させていく意思を明確に示しました。

Geneva Motor Show

本年のジュネーブモーターショーは、MercedesのAMG GT3レース仕様車と、同社の新型SUV、GLE-Class Coupeのプレミアで幕を開けました。近年、SUV調の外装をまとった乗用車が相次いで投入されていますが、その勢いは止まることを知らぬかのようです。一時は「ソフトローダー」などとあだ名され、物議を醸すこともあったこのジャンルの車も、ガソリンがぶ飲みというネガティブイメージをようやく払拭したということなのでしょうか?

過去3、4年来のダウンサイジングのトレンドは、SUVに限らず、全てのセグメントにまで及び、燃費、効率の向上と、CO2の低減が一大潮流となっています。SkodaのSuperbに搭載される小排気量ディーゼルユニットなどはその好例でしょう。アッパーミディアムセグメントに限ってさえ、CO2排出量が1kmあたり100gを切るような車が当たり前のように売られる時代が来るとは、5年前、一体誰が予想できたことでしょう。

どのモーターショーを訪れても、私は各メーカーが自社スタンドに注ぎ込む経済的、また美学的なエネルギーに魅了されるのですが、中でもジュネーブは決して期待を裏切りません。メジャーなモーターショーの中では必ずしも規模の大きいショーではありませんが(パリ・ショーやフランクフルト・ショーと比べてしまうと、ジュネーブモーターショーの会場となったPalexpoは小ぶりに見えてしまいます)、未だに特別な雰囲気をまとったショーであり続けています。

モーターショーの度に、私は「今年のショーの注目ポイント」を尋ねられるのですが、今年のジュネーブにおいても、あらゆるジャンルの車種に数えきれないほどのアップデートが行われていて、一つに絞って、というのは本当に難しい質問です。あえて、と問われれば、私はいわゆる「ホットハッチ」を挙げます。Ford、Honda、Audi、そしてOpelの各社が、若いドライバーを自社のラインナップに惹きつける刺激的な車種を発表しました。Fordは新型のFocus RSを、Hondaは初のターボ過給付VTECエンジンを搭載した新型Civic Type Rを、AudiはMercedes A-Class AMGのライバルとなる新型RS3を、そしてOpelはコンパクトなCorsa OPCを投入し、それぞれのニッチなマーケットにおけるキングとなるべく、競うこととなるでしょう。

暴力的なまでに高性能なスーパーカーや、コンセプトカーといった存在を欠くようなショーを、モーターショーと呼ぶことは出来ません。Ferrariは同社の量販モデル(同社としては、ですが)である488 GTBのアップデート版を発表しましたし、PorscheはCayman GT4を、McLarenは675LT (ロングテール)をそれぞれプレミアしました。モーターショーの花形であるコンセプトカーでは、派手な濃緑色に塗られたBentleyのEXP-10が目を引きましたし、AudiのPrologue Avantは、同社の近い将来のモデルに採用されるであろう、新たなデザイン言語を垣間見せてくれました。

JATOのニュースチームと共に、JATO本社スペックリサーチチームがジュネーブモーターショーを訪れました。データアナリストであるクッシュ・ゴーラーが、自動車インダストリーの最新事情にアップトゥデートであり続けるための秘訣をお話します。

モーターショーは、私たちリサーチャーが自動車インダストリーの進歩にキャッチアップしていくための、他では得ることのできない貴重な機会を提供してくれる場です。ジュネーブモーターショーは、その欧州主要メーカーとの距離的な近接性もあって、常に訪れる価値のあるショーであり、リサーチャーが各社の新車、新技術に触れることのできる、比類のないチャンスを与えてくれます。私は今回、JATOスイスのリサーチコーディネーターであるジュディス・スチューダーと、彼女のチームと行動を共にしました。彼女たちのタスクは、ショー会場におけるデータの収集、顧客のコンタクト担当者へのあいさつ、そしてJATO Newsの記事の執筆といった業務になりますが、モーターショーならではのチャンスとして、例えば、JATOスイスのリサーチャーであるステファン・シャイドマンは、彼のコンタクト先であるMercedesの担当者の計らいで、Mercedes-Maybach Pullmanに乗る機会を与えられました。通常、Maybachのような超高級車の場合、一部のVIPにしかアクセスは許されないものですが、ステファンの受けた待遇に現れるように、如何にJATOのリサーチャーがインダストリーで評価されているか、目の当たりにできたことは幸いでした。

JATO本社リサーチの立場からしますと、モーターショーのようなインダストリーとのアクセスの機会が、私たちが顧客の将来のニーズを先取りして、彼らがいずれ必要とするであろう技術や装備をあらかじめ把握しておくこと、そしてそれをJATOスキーマの進化に反映させていくことを可能にしてくれると言えます。例えばショー会場において、知識豊かなプロダクトマネージャーに質問し、既存技術や装備に対する理解を深めていくことで、幅広く、複雑な調査項目をカバーしているJATOのリサーチの質を更に向上させ、顧客の満足度を高めていくことができるのです。

ジュネーブモーターショーは国際的なモーターショーの中では最も規模の小さいものの一つです。それでも私の歩数計は初日だけで19、329歩を記録しました。モーターショーを訪れる際には足に優しい良い靴を買うことをお勧めします!足を棒にして歩き回っても、それだけ得るものはありますし、仕事としてのリサーチに留まらず、チームメンバーは楽しむことを推奨されています。モーターショー、そこはインダストリーの描く将来像が展示される場であり、私たちJATOリサーチャーはショーの熱気の一部となって、インダストリーに刺激され、モチベーションと仕事を楽しむマインドを新たにするのです。

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