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1月 23, 2023 by Terutaka Kawamura

2022年11月欧州新車販売台数速報

11月は欧州での需要増に伴い、BEVシェアが2022年度で最も高くなった

  • 11月の新車販売台数は、17%増の101万台
  • BEVとPHEVは28%のマーケットシェアを獲得
  • テスラ モデルYが再び販売首位に

 

202211月、欧州の新車市場は再び好調に推移し、4ヵ月連続の増加となった。販売台数は202111月の86700台から101900台となり、17%増加した。こうした結果にもかかわらず、年初来累計の販売台数は6%減の1,0167,700台となっている。

BEVが成長をけん引

当月は、テスラ、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス、アウディの好調な業績がけん引し、BEVが成長の主役となった。販売台数は30%増の17万2,600台となり、BEVの月間マーケットシェアは17.1%と2022年度で最も高く、2021年12月の18.9%に次いで過去2番目の高さであった。

当月、テスラは93%の台数増を達成し、BEV市場におけるシェアは2021年11月の12.3%から18.9%に上昇した。通常、テスラは各四半期の1ヶ月目と2ヶ月目に販売台数が減少することを考えると、この素晴らしい結果は際立っている。JATO DynamicsのグローバルアナリストであるFelipe Munozは「新しいライバルの出現にもかかわらず、11月の結果はテスラの成長が加速していることを示しており、欧州BEV市場における先導的な地位を確固たるものにしている」と述べている。

BEV市場でシェアを伸ばした自動車メーカーには、4.4%ポイント増でBMWグループと肩を並べた吉利(ボルボ + ポールスター)や、2.6%ポイント増の上海汽車(MG + マクサス)などがある。一方、ルノーグループ(ルノー + ダチア)は5.2%ポイント減少し、ヒュンダイキアも5.1%ポイント減少した。

テスラ モデルYが再び首位に

 テスラ モデルYは、1万9,169台を販売し再びモデルランキングの首位に立った。この結果、年初来累計ランキングで22番目に売れたモデルとなっている。テスラが毎年12月に好調な成績を収めていることを考えると、モデルYは12月も販売首位となり、2022年全体でトップ20入りを果たす可能性が高い。

最近発売されたモデルでは、フォルクスワーゲン タイゴ(Taigo)が6,000台以上と好調で、ダチア ジョガー(Dacia Jogger)が約5,700台と僅差で続いている。BMW i4は3,822台を記録し、BEVの中で13位であった。ボルボ C40は3,562台と、これまでで最高の結果となった。BMW 2シリーズ アクティブ ツアラーは3,095台を販売し、欧州で最も売れているMPVに。フォルクスワーゲン ID.5は2,702台、マツダ CX-60は2,508台となった。以下、ルノー オーストラル(Austral)が2,075台、アルファロメオ トナーレが2,031台で続いた。

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