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3月 8, 2019

2018年グローバル新車販売台数速報

2018年のグローバル新車市場は安定成長を維持

継続するSUV人気がMPVおよびコンパクトカー販売減少を相殺

  

  • 2018年の新車市場はトップ54の市場において8,600万台の販売台数を記録
  • グローバルカーおよびLCVの販売台数は5%の落ち込み。欧州、中国、米国市場は失速
  • VW GroupToyotaRenault-Nissanがランキングを上位を占める
  • SUVの販売台数は3,000万台、乗用車販売台数の36%を占める結果に
  • 電気自動車販売台数は74%増と過去最高を記録

2009年以来、初の販売台数減少となった2018年はグローバル新車市場にとって若干困難な年となった。多くの自動車メーカーが米中貿易紛争、主要マーケット国における政策転換、そして業界の成長鈍化という新しい脅威の影響を実感した。「2018年という年は、自動車産業にとって新時代の始まりと言えるかもしれない」とJATOグローバルアナリストのFelipe Munozは語る。

欧州、中国、アメリカの販売失速をインド、ブラジル、ロシア、東南アジアの良好な結果が相殺した。「中国市場の急降下は2018年のグローバルマーケットにとって想定外の事態だった。中国は全世界セールスの30%近くを占めるため、いかなる変化でも世界中に影響を及ぼしてしまう」とMunozは解説する。中国の販売減少に加え自動車産業は欧州マーケットにおいて、ブレクジットが引き起こす影響と、より複雑な環境規制の導入による不確実さに対処しなければならない。さらにいくつかの主要自動車メーカーは、経営陣交代という中でのビジネスを迫られた。

2018年の最も特筆すべき点は、ついにドイツのセールスを上回ったインドが世界第4位の市場になったことである。インド市場の成長は今後数年続き、2021年には世界第3位の市場になると予想される。

またランキングにおいてロシアは韓国を追い抜き、二大生産国であるアルゼンチンとトルコは困難な経済状態の影響を受けて低迷を経験した。中国は2,808万台と世界市場を牽引し続け、欧州の1,770万台、米国の1,730万台がそれに続いた。一方、ラテンアメリカは販売台数560万台を記録し、日本の520万台を抜いた。

2018年は電気自動車(バッテリーEV)の販売において記録的な年となった。乗用電気自動車は前年比74%の大幅増となる126万台の年間販売を記録した。様々な要因により、電気自動車はグローバルマーケットにおいて最もセールスを伸ばしたカテゴリとなった。まず、EV車に対する中国政府が行った優遇策が消費者へEV車の存在を認識させ、年間を通じてEV車への需要が急騰したことが挙げられる。二番目は、Teslaの躍進である。ようやく市販化されたModel 3は北米販売にも後押しされ、世界で最も売れたEV車となった。最後は、欧州におけるディーゼルスキャンダルが消費者に電気自動車のベネフィットを認識させた点である。

SUVは再びグローバルマーケットにおいて販売を伸ばした。SUVセグメントは一過性のブームではなく、息の長いトレンドとして世界の消費者にアピールを続けていることの証明と言える。しかしながら、予想されていたようにその成長は一桁台へ低下しつつある。 2018年におけるSUV販売は2,977万台、2017年に対して7%の増加(関連リンク、英文のみ)。 依然SUVセグメントは堅調な伸びを示しており全セグメントの中で最もその成長率が高いが、過去4年の中で最も低い伸び率であり、それは前年同期比13%増であった2017年の半分に留まった。

Toyota、Hyundai-Kia、Volkswagen Groupが2桁台の成長を示したにも関わらず、Renault-NissanはSUV市場を支配し続け、そのマーケットシェアは約12%を記録している。FCA、Geely、Mazda、Tata GroupのセールスにおけるSUVの割合は大きく、それは多くの中国メーカーも同様である。

全てのSUVサブセグメントにおいてもセールスは好調を記録した。依然、コンパクトSUVは最も人気があり2018年は1,230万台の販売を記録、ミッドサイズSUVが720万台とそれに続く。小型SUVは2桁台の成長となる660万台、そして大型SUVは370万台の販売を記録した。

SUVの好調な販売は、セダン、ステーションワゴンといった従来型セグメントの犠牲によってもたらされている。中でもMPVは最大の販売減となっており、14%減の600万台(2017年から100万台減)とほぼ全てのマーケットにおいて人気低下となっている。コンパクトカー(ハッチバック、セダン、ステーションワゴン)のセールスもまた下降線をたどっており、米国および欧州における販売減を主たる要因として、前年比8%のマイナスを記録した。

対照的に販売好調だったのがピックアップカーで、2017年より5%増の520万台が販売された。米国はピックアップカーの全世界販売台数の半数を記録したが、驚くべきことにその好成長は米国が牽引したのではなく、タイとブラジルである。

FordのF-Seriesは世界販売第1位のポジションを維持し、唯一の100万台超を販売する車両となった。 その要因は米国におけるF-Seriesの驚異的人気であり、グローバル販売台数の84%を占めている。

Toyota Corollaは再び世界販売第2位と堅調なポジションを保持、次世代モデルの投入が期待されている。対照的にVolkswagen Golfは2017年に第3位につけたものの、2018年は第7位へ順位を落とし、トップ10の中で最大の下落となった。 Golfは欧州ディーゼルスキャンダルの影響を受けたことだけでなく、現行モデルの古さに加えて次世代モデルが2019年末まで登場しないと予想されたことが原因である。

代わってHondaのCivicが中国の爆発的な需要を背景に第3位の地位を占めた。一方でToyota Rav4の好調はNissan X-Trail/Rogueを抑え、SUVのベストセラーおよび販売台数第4位となった。2013年に市場初導入されたX-Trail/Rogueは古いモデルという印象を与えたゆえに、米国での需要落ち込みがネックとなり世界販売は11%減、欧州においては31%の販売減となった。

Nissan Qashqai/Rogue SportはX-Trailとは対照的に13%販売数を増やし、トップ20以内で最も伸びた。この結果には前年比130%増となった米国における人気が寄与している。反対にFord Escape/Kugaはランクを下げ、トップ20以内で最も下落したモデルとなった。

2018年好調だったのはNissan Sylphy/Almera、Mazda CX-5、 Kia Sportage、 Chevrolet Equinox、 Toyota Hilux、 Jeep Compass、 Toyota C-HR、 Hyundai Creta、Ford Ecosport、 Jeep Wrangler、 Toyota Tacoma、 Chevrolet Cavalier、 Mercedes A-Class そしてSuzuki D-Zireである。さらにランクをたどると、Hyundai Kona、Volkswagen T-Roc、Changan CS55、 Volkswagen Atlas/Teramont, Baojun 360、 Hyundai ix35、 BYD Song Max、 Tesla Model 3、 Skoda Karoq、 Geely Vision X3、 Baojun 530、 Buick Regal、 Citroen C3 Aircross、そして Peugeot 5008 SUVも好調な年となった。

以上

Download file: JATOグローバル新車販売速報_2018年.pdf