3月 5, 2015 by Dhiraj Gurung

マーケットフォーカス: 南アフリカ – 成熟しつつあるBRICSメンバー国家

5,400万人の人口を擁し、3,710億米ドルに達するGDPを産出する南アフリカは、アフリカ経済圏において最も成熟した市場と見なされています。同国は政治的に安定しており、自己資本の充実した銀行システムを有し、天然資源も豊富で、インフラと法制度が整い、先進的な研究開発環境と大規模な工業生産基盤を確立しています。

ブラジル、ロシア、インド、そして中国により構成されるBRICSグループへの仲間入りが最近、認められた南アフリカは、サブサハラ地域への玄関口と目されています。

南アフリカの自動車産業はアフリカ大陸で最大の規模を誇っており、また同国の工業製品輸出額のほぼ10%を占める、同国経済にとって不可欠な存在です。南アフリカ国内における自動車販売台数は、2013年には約62万台に達しました。同年の南アフリカ国内の自動車生産台数は約55万台で、そのうち275,822台が輸出されています。今年の自動車生産台数は2013年比で11%増の611,000台になると見込まれています。前年比ではプラスを維持しているものの、成長率の数字は2009年以降、目立って低下しています。

Volume Annual change

南アフリカの自動車市場は大変にバラエティに富んだマーケットで、50のメーカーが存在し、2,000モデルもの乗用車や、リクリエーショナル・ヴィークル (RV)、小型商用車が販売されています。ブランド別のマーケットシェアでは、ToyotaとVolkswagenが長年、2強といえる存在で、2社だけで全体の3分の1を占めています。両ブランドの非常に強力なセールスは、その豊富なラインナップと、同国内に有する自社工場の存在に支えられています。両社ともに、量販車種に人気モデルを抱えていますが、子細に見ていくとそれぞれに特徴があり、Volkswagenはエントリーレベルの小型ハッチバックとセダンに強く、小型商用車ではToyotaが圧倒的なセールスを誇っています。

Table

その他のブランドの中で、南アフリカ市場において確固たるシェアを保っているのが、FordとNissanです。また、ドイツのプレミアムブランド、Mercedes-BenzやBMWも、相当なマーケットシェアを占めています。ここ数年の傾向の中では、MazdaとOpelがシェアを落とす一方、Hyundai/ Kiaグループが、エントリーレベルの小型ハッチバックとSUVに注力することで、目覚ましい成長を続けていることが目を引きます。

Segment

販売ランキングのトップ10モデルのうち、長くに渡りマーケットをリードしてきたのがVolkswagenのPoloと、現在も継続販売されているPoloの旧世代モデル、Polo Vivoです。一方、同国における小型商用車に対する需要の力強さは、Toyota Hiluxの非常に良好なセールス、またFord Rangerの好調によっても証明されています。小型商用車は近年、マーケットシェアの若干の落ち込みを示してはいますが、それでもなお同国市場のおよそ3分の1を占めており、現在も販売ランキングトップ10モデルのその半分が小型商用車です。

Table1

南アフリカ市場を総体としてみますと、同国の自動車並びに自動車部品産業は、投資機会に恵まれているといえるでしょう。多くのメジャーなブランドが、国内市場向け、輸出向けともに、南アフリカを部品の調達と自動車のアッセンブリーの拠点として活用しています。同国に拠点を置く大メーカーのすべてが、最近、相次いで同国を自動車の輸出拠点として整備するプログラムをスタートさせています。

BMWやFord、General Motors、Mercedes-Benz、Nissan、Toyota、そしてVolkswagenといったブランドが、南アフリカに生産工場を保有しています。同国にはまた、200を超す自動車部品メーカーが存在しており、その他にも、自動車専業ではありませんが、自動車部品の供給が可能なメーカーが150以上、営業しています。

南アフリカに生産工場を有するメーカーは、同国の低廉な生産コストと、同国がEUやthe Southern African Development Community (SADC: 南部アフリカ開発共同体) と締結している自由貿易協定を新たなマーケットの開拓に生かすことが出来る、有利な立地を手にしているといえます。

南アフリカ政府は自動車分野を重要な成長産業として後押ししています。1994年にスタートしたthe Motor Industry Development Programme (MIDP: 自動車産業振興計画) は、同国の自動車市場を計画の導入当時の2倍に押し上げるなど、目覚ましい成果を上げました。MIDPを継承したAutomotive Production and Development Programme (APDP: 自動車生産開発プログラム) では、2020年までに同国内の自動車生産を100万~200万台規模に拡大すると同時に、国内マーケットの顕著な成長を目標に掲げています。

JATOは先ごろ、南アフリカのJATO Source Volumesの大幅な改良を実施しました。南アフリカの新しいJATO Source Volumesは、従来よりも更に詳細な情報を盛り込むことに成功しております。また、これにより、南アフリカのJATO Model MixとSpecifications into Model Mixを開発することが可能となり、2014年後半にはローンチできる見込みです。更に充実した南アフリカのJATO Source Volumesと、間もなくスタートする同マーケットのJATO Model Mix、及びSpecifications into Model Mixに関するお問い合わせには、このページの右側にあるフォームをご利用ください。

Japan.inquiriese@jato.com

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