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7月 21, 2017 by Yoshihito Aoyagi

2017年上半期アメリカ新車販売台数レポート

2017年上半期のアメリカ新車販売台数は前年同期比を2.1%下回る中、
SUV、ピックアップトラックが引き続きシェアを伸ばす

 

2017年上半期のアメリカ市場での新車販売台数は、昨年同期比で2.1%の減少となった。SUVやピックアップトラックが引き続きマーケットシェアを伸ばしており、特に、Honda CR-VやNissan Rogueに代表される小型クロスオーバーSUVの増加が顕著である。同セグメントのToyota RAV4はToyota車で今期最も販売を伸ばしたモデルであり、同社の長年のベストセラーであるToyota Camryの販売台数を上回った。

 

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現在のアメリカ市場は、SUVやピックアップトラックがマーケットシェアを伸ばすトレンドにあり、今期も引き続きその傾向が見られる。これらのセグメントは昨年同期比で4%増となっており、この要因となっているがNissan Rogue、Honda CR-V、Toyota RAV4といった小型SUVやクロスオーバー車に対する需要の増加である。一方、最もシェアを落としたのは、Dセグメント(ミッドサイズカー)であった。この状況は、同セグメント全体に及んでおり、Toyota CamryやFord Fusion、Chevrolet Malibuといった比較的人気の高いモデルについても販売が減少している。SUVやピックアップトラック以外では、新型のLincoln Continentalが投入されたFセグメント(大型ラグジュアリー)のみが増加となった。

 

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メーカー別では、Volkswagenがアメリカ市場での復調を見せており。前年同期比でおよそ1万2千台、販売を増加させている。この成長は、Golfの販売増や、成長セグメントであるフルサイズSUVにAtlasを導入した事も要因となっている。Atlasは導入か2ヶ月で4千台以上を販売している。

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モデル別販売台数ではFord F-Seriesが首位となり429,860台(前年同期比:+34,616台)の販売を記録した。その後にChevrolet Siverado、Ram Pickupが続いている。4番手にはNissan Rogueが入り、20万台近い売り上げを今記録した。また、Toyota Camryが前年同期比で減少したにも関わらず、Honda Civic、Toyota Corollaを上回り、セダンではトップモデルとなっている。

以上