2019年2月欧州新車販売台数速報
テスラ モデル3が2月欧州ピュアEV販売でトップ
テスラの月間首位は欧州市場初
- 先月に続き2月も販売台数減少、前年同月比3%減
- ダイムラーとボルボが台数増を果たすも、フォルクスワーゲングループがトップ、PSAが続く
- 2月度、存在感が際立つテスラ モデル3、バッテリーEVとプレミアムミッドセダンランキングをリード
欧州自動車市場における販売台数は114万台と6ヶ月連続の下落となった。政治的混乱の中で販売台数が10%下落したスペインや、ピュアEVへの優遇制度改正により販売台数が15%下落したオランダなど、欧州の主要市場が不安定な状況下であることが大きな要因である。スウェーデンとフィンランドはWLTP導入問題が尾を引き、それぞれ15%、11%の販売下落となった。
対照的に、ルーマニアは36%と大幅な販売台数増を記録した。それは昨年第4四半期に導入されたスクラップインセンティブにより今年第1四半期の新車販売が増加したためである。デンマークもまたEVとPHEVの販売台数アップを受け、8%増と堅調な成長を記録した。ノルウェーも同様に多くのゼロ・エミッション車が前年同月比ほぼ2倍の販売台数を記録、テスラ モデル3とフォルクスワーゲン e-ゴルフが2大ベストセラーとなった。
2月において最も顕著だったのはピュアEV(バッテリーEV)の大躍進である。市場シェアはわずか1.9%だが販売台数は92%の大幅増、20,000台を記録した。ピュアEVはノルウェー市場において台数全体の40%、オランダ市場では7%と引き続き市場を牽引している。ドイツにおいてもピュアEVの需要は前年同月比81%増となり、2月における最も大きな販売台数となった。
この驚異的な結果はニューモデル、テスラ モデル3の著しい好調によるものである。
【参考記事(英文のみ)へのリンク】 The hotly anticipated car excelled during its first full month on the European market and became the best–selling BEV. “ 待望のニューモデル (テスラ モデル3)が欧州市場で絶好調、BEVのベストセラーに“
モデル3はその高額な車両価格にもかかわらず、短期間で日産 リーフやルノー ゾエ(Zoe)のような既存モデルに肩を並べるベストセラーになった。JATOグローバルアナリストのFelipe Munozは「モデル3は驚異的だ。通常、このような現象は新車発売から4・5ヵ月後まで見られないからだ」とコメントした。新車はビジネスもしくはリース向けが販売台数の大半を占める傾向にあるが、モデル3は大半がプライベート向けであることもまた注目すべき点である。しかし更に目を引くのは、テスラ モデル3はメルセデス・ベンツ Cクラスやアウディ A4、BMW 3シリーズといった超人気モデルをおさえて2月の欧州プレミアムミッドセダンのトップセラーになったことであろう。「米国市場もでそうであったように、テスラは欧州市場を震撼させる存在だ。このモデル3ショックが長続きするか否かは、モデル3に対してドイツプレミアムメーカーやボルボ、ジャガー・ランドローバー(JLR)がいかに早く対抗策を打ち出せるか、モデル3に相当するミッドサイズの電気自動車を市場に出せるかにかかっているだろう」とMunozは続ける。
他方、ディーゼル車の販売台数は2月に再び下降したが、マーケットシェアは34%と堅調である。これは2桁台の下降を記録したイタリア、フランス、スペイン、イギリスの不調をドイツの8%増が相殺した結果によってもたらされた。
コンパクト/ミッドサイズカー、MPVは大幅下落する中、SUV、バン、スポーツカーの各セグメントは成長を示した。SUV販売台数は10%アップの421,500台で、マーケットの約37%にのぼった。スモールSUVは13%増の167,000台、コンパクトSUVは10%増の178,000台の販売台数であった。
フォルクスワーゲン ゴルフはガソリンバージョンが18%減と下降するも、ディーゼルバージョンの8%増でランキングをリードした。その一方でフォルクスワーゲン T-Rocは好調なティグアンとキャシュカイ(Qashqai)を押さえてランキングを上昇、欧州SUVベストセラーとなった。T-Rocはオーストリア、ルクセンブルグ、オランダのSUVランキングで首位を、ドイツ、クロアチア、デンマーク、イタリアで2位を記録した。
2月に好調だったのは新世代のフォルクスワーゲン ポロとフォード フォーカス(Ford Focus)で、それぞれランキング3位と6位につけた。またオペル コルサ(Opel Corsa)は経年モデルにも関わらず、13%増でトップ10内につけた。
新車の販売台数は、シトロエン C5 エアクロス(Aircross)が3,810台、テスラ モデル3が3,657台、プジョー リフター(Rifter)が3,190台、DS 7 クロスバックが2,110台、フォルクスワーゲン トゥアレグが1,684台、アウディ Q8が1,458台、セアト タラッコ(Seat Tarraco)が1,368台、メルセデス・ベンツ CLSが951台、ジャガー I-PACEが891台、ジープ ラングラーが712台、キア プロシード(Kia Proceed)が431台であった。
More Articles
- 2021年10月欧州新車販売台数速報
- SUV registrations set a record: accounting for 1 in 4 cars sold in Europe in 2016
- 2023年2月欧州新車販売台数速報
- Recovery declines in August, but EVs continue to gain traction, representing more than 1 in 5 new cars registered in Europe
- Europe’s new car market ends the first half of 2015 on a high