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11月 30, 2017

2017年10月欧州新車販売台数レポート

  • 欧州市場の新車販売は、約120万台で前年同期比5.6%増
  • AFV(代替燃料車)が史上2番目に高い5.5%のマーケットシェアを記録
  • モデル別販売では、Volkswagen Golfが前年同期比24%増と大きく販売を伸ばし首位を維持

今月の欧州自動車市場は先月の販売減少から回復しており、前年同月比5.6%増の約120万台となった。これは126万台を記録した2009年以降で最大の販売台数である。販売台数の増減が安定しない2017年ではあるが、10月までの累計販売台数は1362万台となっており、前年同期比で3.6%増となっている。また、この数値は2007年以降で最も多い台数となっている。

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成長の要因は、ガソリン車や電気自動車、ハイブリッド車、そしてSUVへの需要増である。特にフランスやイタリア、スペイン、ポーランド、オランダなどの主要市場で好調な販売を記録しており、ディーゼル車への需要減やイギリス市場の低調な販売(前年同月比12.2%減)があったが、結果として市場全体で販売増となった。

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また前述の通り、今月は燃料タイプによって販売台数の明暗が分かれている。ガソリン車が約62万台を販売し、シェアを5.1ポイント増の51.5%とし、AFVが約6万6千台を販売し市場2番目に高いマーケットシェア(5.5%)を記録した。ちなみにAFVの10年前の当月のシェアは0.3%であった。一方で、ディーゼル車の登録は約50万台と前年同月比9.9%減となり、マーケットシェアも41.4%と低下しており、この10年で最も低い値となった。

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JATO Dynamics社のGlobal Automotive AnalystであるFelipe Munozは今期の欧州市場について次のように述べている。
「ディーゼル車に対する需要は、欧州各地域での規制導入の表明やそれに係る一連の動きにより減少している。一方で、この動きはガソリン車やAFVの需要を高める結果となっている。とりわけハイブリッド車や電気自動車の成長は、この4ヶ月で加速しており、各モデルやセグメントでも、これら車種の選択肢は増加傾向にある。ただし、SUVセグメントへのAFVの導入については比較的限定されている。AFVの中ではハイブリッド車が最も多く販売されておりAFV全体の59%を占めている。続いてPHEVが23%、BEV(電気自動車)が17%となっている。」

 

ブランド別では、大衆ブランドが全体的に好調な売上を見せているが、プレミアムブランドついては、シェア23.5%を占めるドイツの3ブランドの成長が減速しており、全体で1%減となった。日系ブランドの販売に注目すると、Toyotaが前年同月比 +21.1%を記録しブランド別ランキング10位。続いてNissanが -5.2%の15位、Suzukiが +30.2%の19位、Mazdaが +2.7% の20位、Hondaが -7.5%の24位、Mitsubishiが -1.8%の26位であった。

 

モデル別では、Volkswagen Golfが前年同月比24%増を記録し、販売台数トップを維持し、また、9つのマーケットでGolfは首位なっている。また注目すべき点として、Peugeot 208が初めて3位の座についた。日系ブランドでは、Nissan Qashqaiが前年同期比 +1.9%のモデル別ランキング7位、Toyota Yarisが8位(+14.9%)、Toyota Aurisが 38位(+3.6%)、Toyota C-HRが 50位にランキングされている。

以上

Download file: 2017年10月欧州新車販売速報.pdf