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12月 19, 2018

2018年10月欧州新車販売台数速報

まだ3分の1以上のージョンがWLTPの条件に不適合のため」

  • 112 万台の登録があったものの、10 月の記録としては 2014 年以降最低に
  • 市場はディーゼル車販売の低迷と、主要数ブランドの WLTP の認証状況により打撃
  • W グループが PSA グループから首位を奪還するも、Renault – Nissan や FCA グループと同様、引き続きマーケッ トシェアを失う

 10月の欧州自動車市場の新車販売台数は10月に入っても継続的に低迷しており、登録台数は112万台、前年同 月比で7.1%減となった。業界は、WLTPが導入され、未認証バージョンの販売が認められないことにより市場が低迷した先月の 影響に苦しむ形となった。ただ、年次累計の数字にはそれほど影響がなく、今年の総登録台数は現時点で、この10年での最多 を記録している。

JATO Dynamics社のGlobal Automotive AnalystであるFelipe Munozは、この10月の結果を受けて次のように述べてい る。「WLTPの認証プロセスに時間がかかっていることから、10月にはまた一段の落ち込みがあるものとみていた。しかし、この業界 における主要プレイヤーのいくつかが、未だ認証プロセスに遅れを来たしていることから、今後の販売状況への更なる影響が懸念 される。」10月初旬の段階で、市場にあるバージョンのうち43%が未認証のままであった。そこから1か月経っても、37%が未だに 認証を得るに至っていない。

この10月の減少は、大市場の中ではドイツとイタリア、それからベルギーやオランダ、スウェーデン、オーストリアといった中 規模の市場で最も顕著だった。そんな中で興味深いのは、ポーランドが登録台数前年同期比1.5%減であったにもかかわらず、 欧州で第6位の規模の市場となった点である。

先月と同様に、SUVセグメントの好調はWLTPの導入とディーゼル車の不振という逆風の中で、市場を下支えした。困 難さを増す市場にあってSUVは、対前年比でおよそ23,200台のプラスとなる397,200台と良好な販売を維持しており、マーケッ トシェアを2017年10月の30.8%から35.5%まで拡大している。この成長を最もけん引しているのは小型SUVで、新型車投入に よる後押しで台数は16.6%増となった。実際、「年末までに欧州B-SUVセグメントの登録台数は200万台に届くだろう。」と Munozは予測している。対照的に、MPVの登録は37%減の55,000台ちょうど、ミドルサイズは33%減の64,500台、スポーツカーは33%減の4,900台となっている。

ディーゼル車は過去数ヶ月間の小休止の後に、再びその地位を失い始めている。10月の登録台数は前年同月比24%減とな り、燃料タイプ別シェアにおいて、市場全体の34.1%を占めるに留まった。その一因として、消費者に人気のあるディーゼルモデル の多くが、WLTPの認証に対応出来ていないことが挙げられる。一方で、BEV (電気自動車) が対前年比70%と大幅なプラス を記録するなど、 引き続きAFV (代替燃料車)の存在感が増しており、前年同月と比較して2ポイント増の7.5%にまでシェアを 伸ばしている。

先月、PSAグループに譲った首位の座を奪い返したVWグループだが、登録台数は前年同月比22%のマイナスだった。シェアトップの座にはあるものの、VWグループはRenault-NissanやFCAグループと並び、マーケットシェアを大きく落としている。

Volkswagenブランドも、ブランドランキングでトップの座に返り咲いたものの、前年同月比マイナス15.6%と、シェアを失っている。しかし主要ブランドにあって最もシェアを落としたのがAudiブランドで、前年同月比マイナス53%と、登録台数を大幅に減らした。PSAグループでは、PeugeotブランドとCitroenブランドがプラスとなったが、英、仏、独市場における主力モデル Mokka の不振に より、前年同月比マイナス7.1%と落ち込んだOpel/ Vauxhallブランドの影響により帳消しにされてしまった。

同様に、グループとしては欧州第3位につけたRenault-Nissanも、Renaultブランド、Nissanブランドが共に記録した2桁の台数 減が、Daciaブランドのささやかなプラス、Mitsubishiブランドの力強い成長を相殺してしまう結果となった。またRenault-Nissan は、PSAグループとVWグループに抜かれ、ヨーロッパのSUVマーケットにおけるベストセラー・メーカーの座を明け渡した。

今月も、Volkswagen Golfが欧州ベストセラーカーの地位を守った。しかしながら、ドイツで前年同期11%減、イギリス で同32%減、フランスで同41%減、スペインでは同51%減と台数を大きく減らしており、2017年10月に3.63%あったマーケットシ ェアが2.89%にまで縮小する結果となった。対照的に、同じブランドのPoloに対する需要は高く、前年同月比60%プラスの 21,000台にまで台数を伸ばしている。

その他、Peugeot 3008がヨーロッパのSUVのトップセラーとなり、またFiat Pandaがベストセラーのトップ10ランキングに帰ってき た。前年同月比で市場シェアを大きく伸ばしたのはMercedes A-Class、Toyota C-HR、Ford Ecosport、Mini Countryman、Mazda CX-3、Peugeot 108、そしてMitsubishi Space Starの各車である。

最近発表されたモデルでは、Volkswagen T-Rocが11,758台、Citroen C3 Aircrossが9,726台、Skoda Karoqが8,736 台、Seat Aronaが7,087台、Hyndai  Konaが6,686台、Volvo XC40が6,505台、Opel/ Vauxhall Grandlandが6,243台、そしてBMW X2が4,023台の登録台数を記録している。

Download file: JATO欧州市場新車販売速報_2018年10月.pdf