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9月 5, 2018

2018年7月欧州新車販売台数レポート

  • 2018年7月の欧州市場販売台数は、前年同期比10.0%増の約131万台を記録
  • フランスやスペイン市場での好調な販売が、欧州全体の販売を押し上げる
  • SUVの成長は持続しており、シェアは全体の35.3%と過去最高に

今期の欧州自動車市場は、引き続き好調な販売を見せており、7月の台数としては2009年以来最大の約131万台を記録した。主要市場であるスペインとイタリアでの需要増や中規模市場のオランダやオーストリア、ポーランドが2桁成長が全体の販売増に大きく貢献した。またこの結果は、販売される新車に対して既存のNEDC(New European Driving Cycles)による排出ガス測定の終了期限が近づいているため、顧客やディーラーが購入プロセスを加速させているとの見方もある。

セグメント別では、この数ヶ月見てきたように、今期も引き続きSUVへの需要増が見られ、前年同月比34%増の約46万台の販売を記録した。さらにそのシェアは35.3%となり、これは史上最も高い数値である。

SUVセグメントで成長の原動力となっているのが、SUV内でシェア37%を占める小型SUVで、今月は昨年の約11万台から、50%増の17万台を記録した。Suzuki、Mazda、Mahindraを除く全てのメーカーグループが小型SUVの販売を昨年度より増加させている。小型SUVの販売シェアは、Renault-Nissanが25%とトップシェアを獲得しており、PSA、VWグループがそれに続き23%、19%となっている。

また、SUV内で最も販売台数が多いコンンパクトSUVは前年比34%増の約20万台を販売した。VWグループがその中でシェアを22%獲得しトップとなり、続くRenault-Nissan、Hyundai-Kiaがそれぞれ17%、13%となっている。VWグループはまた、約7万台(前年比15%増)を販売した中型SUVでもトップシェアを獲得している。

JATO Dynamics社のGlobal Automotive AnalystであるFelipe Munozは今期の欧州市場について次のように述べている。

「今期の欧州市場の状況は明確にポジティブであり、ディーゼル、CO2規制などの困難な状況に直面しているにも関わらず、市場は好調を維持している。この結果は、今後の市場の成長を期待させるが、今回の成長の一部は、9月1日以降の全ての新車に対して要求される、WLTPによる排ガス等の測定プロセスが始まる前に購入するということを、より多くの消費者やディーラーが望んだ結果かもしれない。これについては、来月以降の欧州市場を再度分析するこで明らかになるだろう。」

メーカー別では、VWグループが今月も引き続き欧州にて最も新車を販売したグループとなっており、要因の一つは、Volkswagen T-RocやSkoda Karoq、Seat Arona等のSUVセグメントのニューモデルの好調な販売である。特にT-Rocで今月はモデルランキング19位となっている。またこれらの影響か、Volkswagen、Skoda,Seatそれぞれのブランドが2桁成長を見せいている。

またRenault-Nissanも今月は好調な販売を見せており、前年比14%増の約19万台の販売を記録しており、Infinitiを除く全てのブランドで販売が伸びている。

一方でPSAは前年比6%増と微増となっている。Peugeot、Citroen、DSブランドは2桁成長と好調だったが、Opel/Vauxhallの低調な販売が全体に響いた。

日系ブランドの7月販売は、Toyotaが前年比+8%のブランド別ランキング10位。続いてNissanが +8%の16位、Suzukiが +12% の19位、Mazdaが -8%の20位、Mitsubishiが+26%の23位、Hondaが+2%の24位であった。

モデル別では、Volkswagen Golfが引き続きヨーロッパのトップセラーモデルとなった。また同ブランドのTiguanが成長を続けるSUVセグメントで最も販売されたモデルとなっている。その他注目モデルとしては、Volkswagen T-Rocがモデルランキング19位にランクインしており、小型SUVでT-Rocの販売を上回ったのはRenault Captur、Dacia Dusterのみであった。

日系ブランドの7月販売は、Nissan Qashqaiが前年比+24%でモデル別ランキング5位、Toyota Yarisが7位(+11%)となっている。

以上

Download file: JATO欧州市場新車販売速報_2018年7月.pdf