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2月 14, 2019

2018年欧州新車販売台数レポート

「2018年、ヨーロッパ新車市場は安定成長、

中でも代替燃料自動車は過去最高の販売台数を記録

一方、ディーゼル自動車は2001年以来で最も低いマーケットシェアに落ち込む」

  • 欧州市場では、2007年以来で最多となる1,560万台が販売された
  • 良好な消費者マインドも、ディーゼル・スキャンダル、WLTP導入に伴う混乱、そしてブリクジットにより相殺
  • 2018年もVolkswagen Golfがヨーロッパベストセラーカーの座を守る。Toyota Yarisが年間トップテン入り

2018年のヨーロッパ新車市場は安定的に成長、2017年をわずか346台だが上回る、1,560万台が販売された。これは、1,602万台を販売した2007年以降では最高の数字となる。前年同期比プラス4.8%を記録した第2四半期、プラス1.1%となった第3四半期は、2014年以来で最大となる、マイナス7.5%と大きく減速した第4四半期の落ち込みを相殺するのに充分な結果であった。

JATOのグローバル・アナリストであるFelipe Munozは、2018年の結果について、こうコメントしている;「WLTPの影響と、WLTP導入に伴い、同規制未対応グレードを販売できなくなってしまったことが大きく響き、第4四半期の不振につながった。ただこの結果も、11月末の時点で市場の1/3の新車が未だWLTPに対応できていなかったことからすれば、驚くにはあたらない」。

ディーゼルエンジン車は、ヨーロッパ27市場のうち20の市場において二桁減にまで需要が落ち込み、燃料別のマーケットシェアでは2001年以来、最も低いマーケットシェアに留まった。中でも、英国(前年比マイナス30%)、スカンジナビア諸国(同マイナス22%)、ベネルクス(同マイナス22%)での落ち込みが激しかった。

2018年も、ヨーロッパは中国と米国に続き世界で3番目に大きな市場であった。スペイン、ポーランド、オランダは好調、しかし英国、イタリア、スウェーデンにおける販売台数減に足を引っ張られる形となった。ポーランドとスロバキア、ルクセンブルグ、リトアニアでは記録的な販売台数となり、スペインとエストニアでは2007年以来、ルーマニア、ハンガリー、クロアチア、そしてラトビアでは、2008年以来で最多となる台数が売れた。対照的に、スイスでは2010年以来、英国では2013年、そしてノルウェーでは2014年以来で最低となる販売台数に留まった。

燃料別では、2018年にヨーロッパで販売された新車の57%がガソリン車であった。2017年比でガソリン車の燃料別マーケットシェアは7ポイント上昇、過去10年では12ポイントのシェアアップとなった。ディーゼル車の急速な地位の低下に伴って、ガソリン車のシェアが拡大している。

ディーゼル車の燃料別マーケットシェアは36%にまで低下した。対2017年比でマイナス8ポイント、ディーゼル車が最も売れた2011年と比較すると、実に19ポイントの落ち込みとなった。代替燃料自動車も、ディーゼル車の地位低下に助けられるかたちで、対2017年比で20万台の販売台数増を記録。2018年、代替燃料自動車は944,800台を販売、燃料別マーケットシェアで6.1%を占めるまでになった。2008年にはわずか0.5%のマーケットシェアしか取れなかったが、この10年で著しく存在感を高めたことになる。

特筆すべきことに、代替燃料自動車の成長は、電気自動車(バッテリーEV)の好調によってもたらされた。電気自動車はプラグインハイブリッド車を上回り、2017年の132,800台から2018年は195,300台へと、プラス47%の高い伸びを見せた。ノルウェーは電気自動車の一大市場となり、同国市場全体の31%のシェアを電気自動車が占めた。またオランダは、人口では大きく上回る英国をしのぎ、電気自動車のマーケットとしてヨーロッパで4番目に大きな市場となった。2番目はドイツ、3番目はフランスであった。

成長ペースは鈍ったものの、2018年も引き続き伝統的なセグメントからSUVへのシフトは継続している。年間を通じ、ヨーロッパ全体では対前年比で19%のプラスとなる、およそ540万台のSUVが販売され、セグメント別のマーケットシェアではSUVが34.6%を占めた(2017年は29.2%)。SUVへの需要は、2016年から2017年の間で20%の伸びを、2015年から2016年では21%、2014年から2015年には24%、それぞれプラスを記録し、過去4年で見ると2倍を超える伸びを示している。「大抵はあっという間に旬を過ぎてしまうその他のトレンドとは異なり、SUVブームは安定的でかつ息が長い。SUVの成功は、各メーカーが顧客の声に耳を傾け、顧客が求めるデザインと、小型からプレミアムまで、さまざまな派生車種を提供したおかげと言えるだろう」とMunozは解説する。

SUVの成長の大部分は、前年比プラス29%、200万台に達した小型SUVの高い伸びによりもたらされた。SUVの中でも、最も人気の高かったセグメントはコンパクトSUVで、前年比プラス17%にあたる230万台を販売した。SUV人気の煽りを最も受けたのがMPVで、前年比27%もの大幅減、891,000台に留まった。

グループ別で見ると、ランキングの顔ぶれにほとんど、変更はない。VWグループが2018年もトップで、総販売台数372万台を記録、マーケットシェアは23.8%と安定している。2位はPSAグループ、3位はRenault-Nissanグループ。BMWグループがランキングを駆け上り、ヨーロッパで4番目に大きな自動車メーカとなった。最もシェアを伸ばしたウィナーはHyundai-Kiaで、前年比5.2%のプラス、販売台数は103万台に達し、FordやFCA、Daimlerといった大手自動車メーカーを上回る好成績を残した。

ブランド別では、Jeepが最もマーケットシェアを伸ばしたウィナーとなるとともに、そのヨーロッパにおける展開の歴史において初めて、1%を超えるマーケットシェアを握った。その他、マーケットシェアを伸ばしたブランドは、Dacia、Seat、PeugeotそしてVolkswagenだった。逆に、Audiは最もシェアを減らしたブランドとなってしまった。Nissan、Fiat、Opel/ VauxhallとRenaultも同様にシェアを失う結果となってしまった。

Volkswagen Golfが2018年もヨーロッパベストセラーカーであったが、しかしながら前年比ではマイナス8%の落ち込みとなった。これには前年比で30%の大幅なマイナスにおちいったディーゼルモデルの不振が強く作用している。全体的に見て、トップテンランキングに大きな動きはなかったが、唯一の例外がToyota Yarisであった。Yarisはハイブリッドモデルの好調に押し上げられ、前年の15位から大きくジャンプアップし、ヨーロッパベストセラーランキングの9位にランクインを果たした。一方、Opel/ Vauxhall Astraは、メイン市場である英国とドイツでのマイナス18%に達する落ち込みが響き、トップテン圏外に。

Volkswagen Poloが、トップテンにランクインしたモデルの中で唯一、二桁増を記録。人気のPeugeot 3008に激しく追い上げられたものの、Nissan QashqaiがヨーロッパのベストセラーSUVの地位を守った。Peugeot 3008は、SUVとしては販売台数ランキングの4番目につける結果となった。

Dacia Sanderoはわずか730台の差で10位をOpel/ Vauxhall Corsaに譲り、トップテン圏内入りを逃した。一方、Dacia Dusterは、全体では17位に留まったものの、Peugeot 2008やOpel/ Vhauxhall Mokkaといった手強いライバルを上回り、B-SUVとしては2番目の販売台数を記録。プレミアムセグメントでは、第4世代にモデルチェンジしたMercedes A-Classが人気で、同じMercedesのC-Classから、セグメントトップの座を奪った。プレミアムSUVでは、2018年もBMW X1が最も人気のモデルとなった。

Download file: JATO欧州市場新車販売速報_2018年(Update).pdf