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3月 8, 2019

2019年1月欧州新車市場販売速報

20191月の自動車市場は5ヶ月連続で低下するも

1月における販売台数は過去10年で2番目の高さを記録」

  • 20191月の販売台数は122万台、前年同月比は2013年以来初のマイナス成長となる6%
  • ディーゼル車販売は続落、マーケットシェアはついに33%に
  • バッテリーEVは代替燃料車志向をリード、シェア7%を突破

 

20191月の欧州自動車市場は5ヶ月連続の低下を記録、販売台数は前年同月比4.6%減少した。

しかし9月にWLTPが導入されて以来最も低い下落率であり、過去10年の1月期の中では2番目に多い122万台が販売された。

 

販売台数が全体的に低下する中において、ルーマニア、ハンガリー、デンマーク、ポルトガル、ギリシャ市場は成長を記録した。5大マーケットは低下し、さらに中規模マーケットのオランダ、ベルギー、チェコ共和国の下落率は2桁台となっており、成長を記録した小規模市場がそれらの不振を相殺するには不十分な数字であった。

ディーゼル車の縮小傾向は2019年も継続することが予想される。1月における販売は18%低下、販売台数全体の33%にとどまっている。イタリアにおけるディーゼル車のシェアは30%にまで大幅ダウンし、もはやイタリアはディーゼル車の最大市場ではなくなった。代わりにディーゼル車販売台数でトップとなったのはドイツである。同国におけるディーゼル車需要は8%増となり、エストニアとともに欧州においてディーゼル車が販売台数を伸ばした数少ないマーケットとなった。ディーゼル車販売で成長を示したのはわずかにVolkswagenVolvoSeat DSのみであった。

ガソリン車シェアは2018年1月と比較して4%ポイント増加したことから、 ディーゼル車からガソリン車/AFV(代替燃料車)へのシフトは明らかである。ガソリン車は燃料別マーケットシェアの58%を占め、販売台数は2.1%増加した。

1月におけるAFV(代替燃料車)の販売成長率は22%となり、市場全体の7.1%を占めるまでになった。この成長を牽引するのはバッテリーEV(BEV)で、販売台数は2018年1月の10,200台から19,600台とほぼ倍増となっている。BEVブームはRenault Zoe(欧州におけるBEVのトップセラー)、 Nissan Leaf、Hyundai Konaの驚異的販売なしにはありえなかった。またKia e-Niroは666台、Jaguar I-Paceは509台、Audi E-Tronは430台を販売した。「これらの数字は、バッテリーEVのSUVが登場したことにより、バッテリーEVの販売台数がようやく飛躍的成長をとげた結果と言える」とJATOグローバルアナリストのFelipe Munozはコメントする。

SUVの好調は続いているが、その成長率はスローダウン傾向で1月は6.1%と無視できない数値にまで下落した。しかしMunozは「消費者のSUVセグメントへの関心の薄れとたいうよりも、昨今の欧州市場の状況がその原因かもしれない」と語る。2018年を通じて導入された14にのぼるニューモデルが、SUVセグメントの成長という結果をもたらした。

1月においてスモールSUVは171,700台と好調な販売を記録した。Volkswagen T-Rocは販売台数を13%増加させ、スモールSUVサブセグメントにおいて初めてトップに躍進した。VolkswagenはコンパクトSUVセグメントにおいても4%増の191,000台を販売し業界をリードする存在となっている。一方シティカーは4番目に売れたセグメントとなり、これはPSA、Toyota、Renault-Nissanの力強い成長によってもたらされた。しかしながら依然、FCAがシティカーのマーケットシェアのほぼ30%を占め、セグメントをリードし続けている。

2018年1月の24.6%から2019年1月は24.2%とマーケットシェアが低下したにもかかわらず、Volkswagenグループは市場を牽引し続けている。Volkswagenグループの中でSeatとLamborghiniが唯一成長を示す中、2大プレミアムブランド(AudiとPorsche)の大幅低下によりグループ全体はネガティブな影響を受けた。今回初めてVolkswagenグループのSUVは他セグメントの車より販売数が多い結果となった。これはSUVセグメントに導入した最新モデルが成功し、また1月におけるSUVメーカーのトップセラーとなったことの反映である。

1月を通じてPSAは販売ボリュームが2番目に大きいメーカーとなり、その販売台数はわずか2%ダウンの206,100台と健闘した。一方でOpel/Vauxhallのランキング下降は続行、OpelのSUV車であるMokkaのライバル車の成長が大きな要因となっている。

FCAは最も高い低下率で、2018年1月の6.6%から2019年1月は5.8%と下がった。モデルレンジの古さゆえに、本国マーケットであるイタリアでさえ1月におけるマーケットシェアが過去20年で最も低かったという厳しい状況が要因である。LanciaとAbarthを除き、ブランド全てが低下傾向を示した。逆にVolvoは1月において最もマーケットシェアを伸ばしたブランドとなった。

Renault-NissanアライアンスにおけるDaciaとNissanの差は広がり続け、Daciaは14%増、Nissanは24%減となった。Nissanは主要モデルのモデルチェンジが遅れていること、大人気モデルであるQashqaiにライバルが増加し、欧州におけるSUVトップの座を失ったことなどにより苦戦を強いられている。

1月のFordのフランスにおける販売は16%減、イギリスは15%減、イタリアは11%減と大変な困難に直面している。
しかしながら、ドイツにおいては好調で販売台数21,100台と15%の伸びを示し、同国は欧州におけるFordの最も大きな市場となった。1月においてFord Fiestaは31%低下する中、Ecosportは販売台数166%の大幅増と卓越した結果を残した。

Volkswagen Golfは再度トップセラーモデルに返り咲いたものの、販売台数は20%に低下している。不振の原因はディーゼル車ではなく、この数ヶ月のトレンドに反してガソリン車販売台数が26%減少したことによってもたらされた。Volkswagen Poloはトップ10内の中で最も好パフォーマンスを示しており、販売台数は14%増を記録。これはドイツ、イギリス、フランスでの人気によるものである。また、Volkswagen Tiguanの販売台数は12%減少したものの、またライバル車であるPeugeot 3008が6%成長したにもかかわらず、SUVのベストセラーとなった。Nissan Qashqaiは2018年のSUVトップセラーであり、ディーゼル車全体の販売台数が28%減となる中で17%減にとどまった。

1月のトップ25圏外に目を向けると、Nissan Leafは469%、Ford Ecosportは166%、BMW X3は60%アップと大幅に躍進した。その他、成長が顕著だったのがSkoda Karoq (+115%)、 Renault Zoe (+97%)、 Hyundai Kona (+71%)、 Seat Arona (+71%)、Mitsubishi Outlander (+64%)、 Lancia Ypsilon (+55%) 、 Dacia Logan (+49%)である。

最新モデルの中ではVolvo XC40がプレミアムコンパクトSUVの中で3番目に、Audi Q8がGLE CoupeとX6を抑えてプレミアムラージSUVの中で4番目に着けた。

以上

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