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6月 30, 2019

2019年5月欧州新車販売台数速報

欧州自動車市場は、5月も2ヶ月続けて安定

スモールSUV、コンパクトSUVの根強い需要が貢献した

  • 2桁成長を記録したのは、スモールSUV、コンパクトSUVのみであった
  • フォルクスワーゲングループ、グループPSAがこれらのセグメントをけん引し、ルノー・ニッサンを上回った
  • ピュアEV(バッテリーEV)の販売は前年同月比で85%上昇したが、市場全体の中では依然わずかな部分を占める

20195月度の欧州自動車市場における、新車販売台数は144万台となり、前年同月比0.2%増と2ヶ月連続して安定した。年初来からの累計販売台数は691万台と、昨年の同期間と比べて2%減少しているものの、4月、5月の着実な結果は、20189月から20193月まで長く続いた市場の減退が、区切りを迎えた可能性を示唆している。今年の市況は若干低迷しているにも関わらず、144万台を記録した2007年以来、最も多くの販売を記録した5月度となった。

 

JATOのグローバル・アナリストであるFelipe Munozは、結果について以下のように述べている。「市場は、5月に発表された新型車に対して、好意的な反応を示したようだ。これから先、EV市場が真に成長するにはまだ時間がかかるだろう。つまり、自動車会社が欧州販売で最も期待することのできる車種が、まだしばらくはSUVであり続けることを意味する」

前年同月比 欧州市場自動車販売台数は0.2%増えた

SUVは、古くからあるセグメントが生み出した減退を打ち消し、5月においても市場をけん引した。サブコンパクト、コンパクト、ミッドサイズ、エグゼクティブ/ラグジュアリー、MPVの販売が下がる中、SUVは前年同月比10%増の534,700台を売り上げている。市場全体の37.2%を占め、マーケットシェアを前年同月比3.2%拡大し、SUVは欧州自動車市場で優勢な地位を保った。年初来からは欧州で累計256万台を販売し、8%成長している。

国別自動車販売台数 前年同月比増減ランキング

SUVの成長は、スモールSUVとコンパクトSUVの強力な販売によるところが大きく、その2つを合わせて、同セグメントの81%を占めている。フォルクスワーゲン ティーロック(T-Roc)、ティークロス(T-Cross)、ヒュンダイ コナ(Kona)、新型ダチア ダスター(Dacia Duster)は前年同月比13%増の209,600台を売り上げており、こうした新しいスモールSUVが市場で歓迎されたことが大きな要因だ。2009年の時点で、1年間のスモールSUV販売が合計125,000台であったことを考えれば、ここ10年間での成長は極めて著しい。一方、コンパクトSUVは、フォルクスワーゲン ティグアン、プジョー 3008、ニッサン キャシュカイ(Qashqai)が売上を押し上げ、10%増の225,900台を販売している。

 

「消費者がこれまでのハッチバックへの興味を失い、自動車会社が同セグメントへ新しいモデルを投入することに消極的になる一方で、スモールSUVとコンパクトSUVは、その代替として最も望ましい。多少車両価格は高額だが、すばらしいデザインと、快適な装備や着座位置の高いシートを搭載している。もちろんの事、新型車が市場に投入されることで、常に目新しい印象を与えることができるのだ」とMunozは説明する。

欧州23カ国 燃料タイプ別の販売構成比

サブセグメントをすべて(スモール、コンパクト、ミッドサイズ、ラージ)含めると、フォルクスワーゲン グループは、SUVセグメントで絶対的なリーダーだ。5月度は、ドイツのメーカーは前年比29%増の123,100台のSUVを売り上げた。グループPSA12%増の93,100台で2位。一方のルノー・ニッサンは5%減少しており、83,300台を売り上げている。モデル別では、ダチア ダスター(Dacia Duster)がSUV販売首位となり、フォルクスワーゲン ティグアン、ティーロック(T-Roc)が続く。

欧州27カ国セグメント別マーケットシェア 前年同月比

SUVの優勢状況が続く中、電動車のマーケットシェアは、依然とても限られた部分に留まっている。ピュアEV(バッテリーEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、ハイブリッド(HEV)の販売台数を欧州18カ国で合計すると94,000台となり、販売全体の7.1%だ。その大部分はハイブリッドだが、成長をけん引しているのは、昨年5月の12,300台から22,300台まで増えたピュアEVである。

5月に販売首位となった電気自動車はルノー ゾエ(Zoe)であったが、年初来の販売台数ではテスラ モデル3が首位となっている。それでもモデル3の販売台数は、3月の15,755台から4月は3,659台となり、5月は2,820台まで落ちこんでしまった。「テスラの世界戦略の大部分は、モデル3の販売成長力をいかに維持することができるかにかかっている。アメリカでのセダン人気はすでに頭打ちの感があるため、欧州ではこれからも顧客の関心を引き続ける必要がある。3月での好調な出だしは、どういう訳か、4月、5月では消えてしまった」とMunozは解説する。

欧州27カ国 メーカー別モデル別販売台数ランキング

話は変わり、5月に好調な販売を記録したのは以下のモデルである:ダチア ダスター(Dacia Duster)、フォルクスワーゲン ティーロック(T-Roc)、メルセデス A-Class、トヨタ Rav4、カローラ、アウディ Q3BMW 1シリーズ、オペル グランドランド(Grandland)、ヒュンダイ コナ(Kona)、アウディ A6

 

最近販売を開始した新型車の売り上げは以下のようになっている:フォルクスワーゲン ティークロス(T-Cross)が425台、シトロエン C5 エアクロス(Aircross)が7,940台、プジョー リフター(Rifter)が4,405台、プジョー 5083,592台、セアト タラッコ(Seat Tarraco)が3,349台、テスラ モデル32,820台、シュコダ スカラ(Skoda Scala)が2,647台、レクサス UX2,323台、フォルクスワーゲン トゥアレグが2,100台、オペル コンボ(Combo)が1,915台。

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